ゴミおきば

オタクが捨てたゴミを並べていきます。

ゴジラvsコング 感想

 

推敲とかせずに勢いで書きます。

当然ネタバレあり

 

悪いところから

 

人間がいらない

 

いらん。具体的にはバーニー、というかバーニーと前作主人公の娘マディソン一行が本当に必要なかった。

バーニーはApex社の陰謀を暴くスパイとして登場するが、Apex社側の人間はシモンズと芹沢博士だけで十分だったし、仮に彼らの悪事を発見する役割のキャラクターが必要だったとしてもバーニーだけで十分だった。マディソンは行動力があるだけでストーリー上特に必要なかったし、友達のジョシュはなんかついてくる煩い奴くらいの存在だった。最後の最後に打開策を思い付くだけのチープな役割だった。

「コングは人類の味方」というイメージを視聴者に与えるため、コングと会話のできる少女ジアは若干深めに描写があっても良かったが、それでも長いなと思った。

 

ゴジラはそんなことしない

 

主役が怪獣の映画である以上、彼らのアクションやバトルの展開は非常に重要なシーンであり、このような作品ではおそらく一番見に来た人が見たいシーンだろう。

 

そんな大事な場面で、尻もちをついて後ずさりするコングに、ゴジラが這うようにして追いかけながら蛇のように連続で噛みついたり、コングの胸を引っ搔き回したりしちゃいけないのである(真実)

 

両の足で地面を踏みしめ、こけたコングを上から見下ろし、大地を揺らしながら迫ってくるような、堂々とした怪獣王の姿が見たかった。

ゴジラに比べたら体躯は小柄ながら俊敏性と腕力で勝るコング相手に、ある程度のスピード感が必要なのは分かるけども、転んだ相手に連続攻撃で追撃する様はちょっとダサい。

 

③地下空洞

 

コングたち巨大生物(タイタン)の故郷である、地球の地下深くにある地下世界に色々あって向かうシーンがあるが、結局やったことはコングが武器を手に入れたくらいだった。せっかく怪獣たちのルーツに迫れる場面だったのだからもう少しやることやってほしかった。

 

④ラスボスのやられ方がチープ

 

ゴジラに負け倒れるコング。突如現れたメカゴジラに苦戦するゴジラ。人間の機転によりコングが復活!。あわやゴジラが死ぬといったところにコングが颯爽と登場。ゴジラの熱線で強化を受けた斧による連続攻撃で、メカゴジラは四肢を吹っ飛ばされ爆発四散!敵の首をもぎ取り雄たけびを上げるコング!

 

見たんよそれは。トランスフォーマーで。

 

 

 

良いところ

 

メカゴジラの設定がオタク

 

これは好きと言わざるを得ない。ゴジラに対抗するための人類の希望…であるはずなのに今作ではめちゃくちゃ悪い奴みたいに描かれている。芹沢博士に恨みでもあんのか。

さらに今作のメカゴジラは、前作KOMで敗れたモンスターゼロ(キングギドラ)の頭部を用いた神経回路に人間が接続し操っている。

最終的に神経回路はメカゴジラ(というかギドラ)に乗っ取られ、制御不能に陥って暴走する。

そのまま機械に魂を移したキングギドラゴジラのリターンマッチが始まる。オタク過ぎる。

前作でギドラの頭の一つだけ残されていたのは後にメカキングギドラが登場する伏線だと思っていたが、ギドラを機械にするのではなく機械がギドラになりやがった。正気?

 

さらに言うと原作のキングギドラはやたらと人間に操られて登場することが多かった。

ギドラは人間に操られるようなタマじゃねえんだよ」というメッセージすら感じる。

 

②なんだかんだアクションはすき

 

結局プロレス部分は大体面白かった。パワーの差でゴジラが勝ちそうだと思っていたけど、コングもスピードと武器を使った攻撃で見ごたえある展開が作れていて良かったと思う。

メカゴジラゴジラにはないエンジンによる推進力や兵器を武器に戦っていたし、消耗しているとはいえコングが来てもまだ互角に見える勝負をしていた。

 

③ニンゲン、弱い

 

結局巨大生物たちだけで解決してしまうあたりまだわかってるなと思った。人間などちっぽけな存在だから(宗教的表現)。その点ただのメカゴジラなら軽く捻り潰されても良かったが、前述のとおり中身はキングギドラなので人が作った割には強い説明も付く。

 

 

 

おわり。

大体見て後悔するレベルのひどさではないものの、微妙にオススメしにくいくらい。総評するなら60点。

メカゴジラ回りの設定だけドハティの怨念籠ってて草だった。これができるならもっと頑張れるだろという気もした。